eスポーツはインターネットを駆使した未曽有のゲームカテゴリーとして話題を呼んでいます。ゲーム文化が根付く日本国内の人気は爆発的なもので、すでにeスポーツの知識や技術を専門的に学べる学校ができ始めているほどです。
何かと世間を騒がせている大人気のeスポーツですが、一体どのようなゲームなのか、よくわからない方も多いと思います。テレビやライブ配信などで白熱のバトルを見ることも増え「競技人口はどれくらいなのか?」「プロのライセンスは必要なのか?」と、ますます知りたいことも出てくるでしょう。
ここでは、世界的に注目を集めるeスポーツに密着し、ゲームの種類や人気の秘密を含めて詳しくご紹介します。タイガーペイカジノの話題も尽きませんが、テクノロジー要素がぎっしり詰まったeスポーツの全容に迫りたいと思います。
そもそもeスポーツとは?
eスポーツは「Electric Sports(エレクトリックスポーツ)」の略語で、ゲーム機やパソコンといった電子機器を使って行う競技や娯楽を意味する言葉です。イメージ的には一般的なコンピューターゲームやビデオゲームに近いのですが「スポーツ競技」としての要素が強いのが特徴です。
基本的にはインターネットを通して相手(個人の場合もあれば、団体戦の場合も)とゲーム上で戦います。eスポーツの大会はプロを対象にしたイベントと一般のプレイヤーを対象にしたイベントの2種類がありますが、プロ大会になると、数千万円レベルの優勝賞金を懸けた熱いバトルが繰り広げられます。
実際、Eスポーツの競技人口も増えており、eスポーツの専門的な知識や技術、舞台裏のあれこれを学べるスクールや講座も開催されています。
一般的なスポーツとの共通項は「競技」という点
eスポーツは「スポーツ」という名称がついていますが、一般的なスポーツのように身体を動かす必要がありません。しかし、他のプレイヤーとバトルをしたり、結果を争うことにおいてはスポーツと同じく「競技」という点で共通しています。さらに、戦略や作戦を練る頭の良さ、またメンタルの強さが必要になるため、頭脳プレイを必要とする「将棋」に似た存在とも考えられるでしょう。
また、eスポーツの起源は意外に古く、2000年の初めごろだと言われています。かれこれ20年以上の歴史があるわけですが、eスポーツの前身となるものは1980年代にすでにあり、この頃開催されていたバトル系コンピューターゲームの大会となります。娯楽としてのゲームだったものが次第に腕自慢にステップアップし、2022年の今ではプロも誕生する世界的なスポーツカテゴリーへと成長しました。
eスポーツという言葉が世間に浸透してからしばらく経ちますが、2022年はeスポーツの盛り上がりも最高潮に達しています。例えば、Dota 2 ドリームリーグ、リーグオブレジェンドLoLプロリーグ(LPL)、格闘ゲームEVOジャパン、オーバーウオッチなどのイベントが開催されました。
また、2022年(実際は2023年)の東京オリンピック大会では実現しませんでしたが、今後のオリンピックでeスポーツが正式種目になる可能性も出てきています。
eスポーツの競技人口はどれくらい?
2022年での統計によると、世界のeスポーツ競技人口はおよそ1億3千万人と言われています。日本をはじめ、米国、中国、韓国、スウェーデンといった国々で積極的にプレイされており、男性の割合が9割を占めています。この結果を見ると女性プレイヤーの参加がほとんどないように映りますが、やはりeゲームの種類に戦闘系が多いこともあり、男性に圧倒的な人気があるようです。
また、競技年齢においては高校生から大学生が多く、全体の4割程度となっています。もともとゲームが大好きな若者層が「eスポーツ」という自分の腕を発揮する場ができたことで、モチベーションが高まっているのは確かでしょう。ゲームという娯楽が趣味へと変わり、その趣味がプロという職業に変わる日は、すでに訪れています。
将来性の高いeスポーツに大手企業も参入
そんな注目度の高いeスポーツですが、ITの大手企業の中にはeスポーツの将来性にいち早く気付き、ビジネスに参入しているところもあります。
例えば、DMM.comはPUBGというプロリーグの立ち上げをゴールにオフィシャルイベント「PUBG JAPAN SERIES」を2018年から開催しています。今後はαリーグ・βリーグの各ゲームが行われた後、本格的なプロリーグを開催する予定となっています。
また、話題のサイバーエージェントグループのCygamesは「Cygames Beast」というプロゲーマーチームを作り話題を呼びました。さらに、eスポーツのビッグイベント「RAGE」ではCygamesが開発したゲームが正式に採用されています。
このように、eゲームの今後の市場制覇は間違いなく訪れるだろう…そう予測するIT企業は少なくありません。その他、スマホゲームを開発するSupercellやサードウェーブ、ウェルブレイドなどもeスポーツ事業に積極的に取り組んでいます。
日本eスポーツ連合(JeSU)がプロライセンスを発行
ところで、eスポーツは「プロ」というカテゴリーがあるか?という点が気になりますよね。実は、eスポーツにはプロのライセンスがあります。近年のeスポーツ熱に乗り、2018年に日本eスポーツ連合(JeSU)が発足されました。この組織が日本のeスポーツを支えるトップの関連団体であり、ここでプロのライセンスを正式に発行しています。しかし、eスポーツという分野でプロになりたい方が、絶対に取得しなければならない資格かと言えば、そうでもないのです。
もちろん、プロのお墨付きが付けば、プロのみが参加できる特別な大会にエントリーができます。例えば、JeSUが主催するプロ対象のゲームイベントはこの資格が必要になってきます。とは言いながら、その他の国内イベントや国際大会の場では、プロでなくとも参加できるので、実力やスキル、経験が伴っていれば上位に食い込むこともできます。
eスポーツの種類と人気のタイトル
eスポーツについての概要がだいたい分かったところで、eスポーツの種類と人気のゲームタイトルについてご紹介します。
FPS:First Person Shooting
FPSは自分がコントロールしているキャラクターの視点(一人称視点)でゲームを進行していくタイプのゲームです。基本的にシューティングゲームなので、銃や手りゅう弾といった攻撃用の武器を使って相手を倒していきます。
FPSはまるで自分が戦場にいるかのような没入感が強いため、夢中になってバトルに臨むプレイヤーも多くいます。FPSの特徴としては、相手を見つけて素早く倒す反応能力やミスをしない正確性が重要である点です。敏速な立ち回りと相手をしとめるスピードが勝利の鍵となります。FPSで人気のタイトルを挙げてみましょう。
- Counter-Strike:Global Offensive:テロリストを相手に特殊部隊に参戦!
- Alliance of Valiant Arms(AVA):兵種を切り替えてバトルへ!リアルな質感を体験
- Special Force 2(SF2):銃撃音が胸に響く!リアルなバトル風景で戦闘開始
- Sudden Attack:緊張感と没入感にはまる人多し!センセーショナルなバトルを実感
- Battel Field4(BF4):臨場感は極上レベル!忍び寄る足音を聞き逃すな
これ以外にも、クロスファイア、ブラックスクワッド、L4D2 Left4Dead2、Team Fortress2(TF2)、そして、不屈の名作Call of Dudyシリーズも見逃せません。
TPS:Third Person Shooting
TPSはFPSとは対照的に、自分がコントロールしているキャラクターを3人称視点(自分のキャラクターを背後から見るイメージ)で見ながらゲームを進めていきます。特徴としては、戦いで使う武器と合わせて、戦車や戦艦といった大型軍事機を使えることです。また、3人称視点であることから、周囲の状況を細かく広く観察することができるので、一般的なアクションゲームから入る方にはプレイしやすい環境となっています。下記で人気のタイトルを挙げてみます。
- 信長の野望オンライン:和風MMORPGで最大500人と大合戦
- 機動戦士ガンダムオンライン:ガンダムファン待望のTPS
- HOUNDS:地球外生命体との戦いが熱い
- World Of Tanks:第一次世界大戦に使われた本物の世界戦車で本格バトル
- コズミックブレイク2:宇宙空間で美少女とロボットが高速バトルを繰り広げる
その他、WarFrame、ファンタジーアースゼロ FEZ ZERO、ヒーローズインザスカイ パトリオット、コズミックブレイクなど、RPG型の人気ゲームが勢揃いしています。
RTS:Real Time Strategy
RTSはリアルタイムで2つ以上のキャラクターをコントロールし、相手のテリトリーを破壊することを目的とした戦略型ゲームです。個人競技でありながら、一人で複数のキャラクターを操作するため、臨機応変さやマルチタスクをこなす機敏な能力が求められます。スマホでも気軽に遊べるゲームが多いので、隙間時間や列に並んでいる時でも気軽にプレイできます。
- 三國志 真戦:武将好きにおすすめの日本史ベースのRTSゲーム
- ロードモバイル:自国を強めて世界征服を目指せ
- Rise of Kindgoms(万国覚醒):巨大構築と大規模戦争、古代テーマの育成型RTS
バトルロワイヤル
バトルロワイヤルは無人島といった広範囲のゲームフィールドで、アイテムを駆使して最後まで残り続けることを目指すゲームです。個人戦か2名から4名のチーム戦で遊ぶことができます。
- Fortnite:もはや説明の要らぬ、女性にも人気のビッグタイトル
- PUBG:世界を震撼させた超話題のバトロワゲーム
- Apex Legends:バトロワの超進化系ゲームとして話題
対戦型格闘ゲーム
多彩なアクションを駆使して遊べるオンラインゲームです。PS4やNintendo Switch、PC、スマホなどで簡単に遊べるのが魅力です。人気なのはもちろん、大乱闘スマッシュブラザーズ、スプラトゥーン、その他Jump-Force、The Bestなどがあります。
カードゲーム:DCG
カードゲームは1つのデッキを使って複数名で行われるカードゲームです。ゲームのルールや相手との駆け引きやストラテジーが必要になるため、経験と知識を駆使した頭脳戦になることが多いです。
まとめ
eスポーツはアジア諸国をはじめ、世界を魅了した新しいスポーツ競技の一つです。身体を使うことはありませんが、戦略や経験がモノをいう頭脳とスキルがバトルの勘所となるゲームと言えるでしょう。ゲームという娯楽の域を超える世界を目指す方も多く、今後はさらなる盛り上がりが期待されます。